医療倫理指針

1自己決定の権利

自分の健康状態や病気の内容、治療の方法について十分な説明を受け、自分の意志で検査・治療などを選んだり、拒否したりすることができます。 すなわち、治療についていくつか の方法が示された場合には、どの治療を選んだら良いか、治療のメリット、デ メリットも含めてきちんと医師から説明を聞き、情報を共有した上で患者さん自身が理解して判断することができます。(インフォームド・コンセント/ shared decision making)

 

2守秘義務に関する権利

患者さん個人に関わる情報やプライバシーを守るために、個人情報保護法を遵守します。適切な個人情報取り扱いのために、院内スタッフの教育、啓蒙活動を行っております。患者さん本人の同意なくして、個人情報を第3者へ譲渡、提供いたしません。これは原則的にご家族を含みますが、高度な緊急性を要するときや法的届け出や報告書については除きます。プライバシー確保と待ち時間短縮は相反することもありますが、できるだけバランスをとっていきます。

 

3尊厳に対する権利

自分の健康状態や病気の内容、治療の方法についての情報は、患者さんの文化や生活環境に 適した方法で、患者さんが理解できる方法で与えられ、患者さんの考え方が差別なく尊重されるように努力します。良質な医療が継続的に受けられるよう、われわれスタッフはリスペクトの気持ちを持って患者さんへ対応します。自分の身体は自分のもので尊厳をもつものであり、身体に関するさまざまなことは自分で決定する権利があると考えます。(Bodily Autonomy)